最先端不妊治療ー男性不妊の一般検査
男性不妊の患者様が来院されるとまず問診します。
問診は、質問の聞き漏れがないようにするために、まず患者様に質問用紙にアンケート形式で記入していただき、それを確認しながら話を進めていきます。内容は以下の通りです。
男性不妊の問診票
| 平成 年 月 日 |
| (1) 夫 氏名 歳 血液型 職業 (具体的に) (身長 cm 体重 kg) |
| (2) 妻 氏名 歳 血液型 職業 (具体的に) |
| (3)夫の結婚時の年齢 (初婚・再婚・妻が再婚) |
| (4)結婚期間 年 ヶ月 子供は(1.いる: 人 歳 2.いない) |
| (5)奥様は、流産・死産のご経験がありますか(1.ある:流産・死産 2.ない) |
| (6)子供を作りたいと思ったのは 年 ヶ月位前から |
| (7)おたふくかぜにかかったことはありますか (1.ある 歳 この時睾丸が、腫れた・腫れなかった 2.ない) |
| (8)停留睾丸の手術を受けたことがありますか(1.ある 歳 左・右 2.ない) |
| (9) 陰のう水腫の手術を受けたことがありますか(1.ある 歳 左・右 2.ない) |
| (10)睾丸の外傷を受けたことがありますか(1.ある 歳 左・右 2.ない) |
| (11)パイプカットの手術を受けたことがありますか(1.ある 歳 左・右 2.ない) |
| (12)脱腸ヘルニアの手術を受けたことがありますか(1.ある 歳 左・右 2.ない) |
| (13)他に何か手術を受けたことがありますか (1.ある 歳 手術名: 2.ない) |
| (14)糖尿病などの大きな病気にかかったことはありますか (1.ある 歳 病名: 2.ない) |
| (15)性病にかかったことはありますか (1.ある 歳 病名: 2.ない) |
| (16)薬によるアレルギーはありますか (1.ある 歳 薬品名: 2.ない) |
| (17)現在、飲み続けている薬はありますか (1.ある 歳 薬品名: 2.ない) |
| (18)放射線治療を受けたことがありますか (1.ある 歳 病名: 2.ない) |
| (19)抗がん剤治療を受けたことがありますか (1.ある 歳 病名: 2.ない) |
| (20)タバコは吸いますか(1.吸う 本/日 2.吸わない) |
| (21)ひげは毎日剃りますか(1.はい 2.いいえ 日に一度) |
| (22)ご主人に兄弟・姉妹はいますか(1.いる 人 2.いない) その兄弟・姉妹に、子供はいますか(1.いる 人 2.いない) |
| (23)ご家族に遺伝的な病気はありますか (1.ある 歳 病名: 2.ない) |
(24)性欲(性交をしたい、女性に触れたいといった欲望)はいかがですか
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(25)勃起・性行為の時の勃起の状態はいかがですか
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(26)射精の状態はいかがですか
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(27)射精までの時間はいかがですか
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(28)オルガズム(絶頂感)はいかがですか
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| (29)ご夫婦の性交回数は月に何回くらいですか( 回/月) |
| (30)今までに精液検査を受けたことがありますか 1.ある (病名 ) 昭和・平成 年 月頃 |
(31)奥様は、どこかの病院で治療を受けていますか
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男性不妊の検査
問診後は、さらに以下のような一般検査を行っていきます。
| 名称 | 検査の内容 | 何がわかるのか(診断) | かかる 日数 |
費用 |
| 視診・触診 | 目で腹部・陰嚢部を見た後、手で精巣、精巣上体、精管を診察する。 | ・腹部手術や鼠径ヘルニアの手術の既往なし ・精巣の大きさ、かたさ ・精巣上体の有無、大きさ、しこりの有無 ・精管の有無、太さ ・精索静脈瘤の有無 |
なし | 初診料に含まれているため、なし |
| 精液検査 | 精液の検査 *くわしくは以下をご参照ください。 |
精液量、精子濃度、精子運動率、精子直進性運動率、正常形態精子率、白血球数、精子の凝集の有無 | なし | 1200円 (3割負担の方は360円) |
| ホルモン検査 | 下垂体から分泌しているFSH・LH・プロラクチンの検査と、主に精巣で作られているテストステロンの検査(血液検査) | ・下垂体の機能 ・精巣の機能 ・高プロラクチン血症の有無 |
約10日間 | 1万320円 (3割負担の方は3100円) |
| 染色体検査 | 血液中のリンパ球の染色体の検査(血液検査) | 染色体異常の有無 (クラインフェルター症候群、ロバートソン転座、逆位など) |
約20日間 | 2万8000円 (保険が通らない場合が多い) |
| 陰嚢部 超音波検査 |
陰嚢部にゼリーをつけて、超音波のプローブを当てて検査 | ・精巣容積測定 ・精巣の性状 (点状のエコー像、精巣腫瘍の有無など) ・精索静脈瘤の有無 |
なし | 3500円 (3割負担の方は1050円) |
禁欲期間は3日から7日で以下の項目について検査を行います。精液はコンドームにとるのではなく、精液検査の容器に全量を直接とっていただきます。検査は射精後、30分〜1時間以内に実施します。異常値がでた場合、2,3回再検査します。
| 外観 | 正常-乳白色、不透明 無精子症-透明 膿精液症-黄色 血精液症-茶褐色 |
| 精液量 | 目盛のついたピペットで計測します。 正常-2ml以上 精液減少症-2ml未満 無精液症-0ml・・・逆行性射精では精液量が0mlになることもあります。 |
| 粘張性 | ピペットで精液を滴下すると、正常では水滴状に落下しますが、粘度が高いと糸を引くようになります。 正常-なし |
| 精子濃度 | マクラー精子計算盤というもので行います。 正常-2000万/ml以上 乏精子症-2000万/ml未満 無精子症-精液中に一匹もいない場合 |
| 運動率 | 精子濃度同様、マクラー精子計算盤というもので行います。 精子は1)早く前進する精子、2)ゆっくりと前進する精子、3)動くが前進しない精子、4)動かない精子に分類します。 WHOのマニュアルでは、以下のように定義されています。 運動率=1)+2)/総精子数×100(%) 正常-50%以上 精子無力症-50%未満 |
| 直進性運動率 | 正常-25%以上 |
| 正常形態精子率 | 精子を1滴スライドグラスの上にたらして、乾燥、固定、染色して調べます。 正常-30%以上 奇形精子症-30%未満 |
| クルーガーテスト | 精子の形態をみる検査ですが、その結果は体外受精の予後とよく相関します。 正常-Type1とされる精子が14%以上 |
| 白血球数 | 精液の中には、精子以外に未熟な精細胞、上皮細胞、白血球などの細胞成分がありこれらをまとめて円形細胞といいます。肉眼で観察しただけでは白血球と未熟な精細胞を区別することはできないので、染色をして白血球数を計測します。 正常-100万ml未満 |
| 精子の凝集の有無 | 運動している精子どうしがひっついていることを精子凝集といいます。精子凝集が認められる場合には、抗精子抗体の検査をします。 |