カウンセリング広報だより
第4回「聞き上手」になるには-まずは気持ちを受け止める-(2006.4.7)
心理カウンセラー 中島美佐子
あなたは、良い聞き手ですか?人の話を聞くのは、意外と難しいものです。 聞いているつもりでも「聞いてない」と怒られる。あるいは、気づくと自分が一方的に話をしていた、なんてこともあるかもしれませんね。
まずここでは、話を聞くときのポイントを挙げてみたいと思います。
- 話を聞く『環境』を考える
- 相手に関心を持っていることを示し、「聞いているよ」という合図を送る
- 相手の話をさえぎったり、急がせたりしない
- 相手の言葉を、一度は受け止める
話を聞くときまず大切なのは、「話を聞く環境作り」です。あまり騒がしい場所では困りますが、話を促がしてくれるような音楽が流れていてもいいかもしれません。また、お腹がすいていたり、立ったままでは落ち着きません。話を聞ける雰囲気作りを心がけましょう。
その次に、「関心をもって聞いている」という態度を示すために、「聞いているよ」という合図を送ってください。うなずくなど言葉だけでなく表情でも、関心を持って聞いていること、理解していることを表してみてください。一生懸命聞いていても、それが態度として相手に伝わらなければ、聞いていることにはなりません。
それから、さえぎらず、先を急がすこともなく、じっくりと聞くことが必要です。相手の言った言葉に対して、言いたいことが山ほど頭を駆け巡っても、一度は我慢して、受け止めてあげてください。たとえば、「注射が痛くてつらい」と奥さんが訴えたら、「痛くてもがんばれ」「つらいって言っても仕方ない」「だったらやめるか?」などと言わず、「そうか、つらいんだね」と、一度は言ってみてほしいのです。
相手の不満を解消し、問題を解決してあげたい。「ふん、ふん」と聞いているだけではどうにもならない。話を聞くときは、そう思いがちです。
でも、人は誰でも自ら立ち上がって、問題を解決する力を持っています。「悲しい」「つらい」「不安」といった気持ちを、誰かに受け止めてもらえる経験そのものが、立ち上がっていく力になります。問題解決は、ひとまず横に置いて、まずは相手の気持ちを受け止めることから始めてみてください。