カウンセリング広報だより
第3回 気持ちの良い会話って? -アサーション・トレーニングから-(2006.2.1)
心理カウンセラー 中島美佐子
夫または妻は、共に人生を歩む大切な家族の一員です。コミュニケーションはより良い関係に不可欠ですが、夫婦でお話をしているでしょうか?
人とコミュニケーションをとるときの方法の一つに、アサーション・トレーニングというものがあります。アサーションとは、自己主張、という意味がありますが、アサーティブであるということは、必ずしも主張的ということではなく、その基本的な考えは、「自分も相手も同じように尊重する」ということです。 アサーティブになることが、相手と気持ちの良いコミュニケーションを交わし、分かり合うことにつながります。
人間関係の持ち方には、大きく3つのタイプがあるといわれます。それは、 1、攻撃的 2、非主張的(ノン・アサーティブ) 3、アサーティブ です。
たとえばある日、ご主人が夕食の時間になっても、連絡もなく帰ってこないとします。結局帰ってきたのは、思っていた時間とは違う、夜遅くでした。あなたは、心配になってイライラしながら待っていました。
そのとき、攻撃的な人は、「何をしてたの?今、何時だと思ってるの?夕食を用意したのに!」と怒鳴ります。非主張的な人は、相手に何も言えません。一方、アサーティブな人は、「夕食には帰ると思ったからとても心配したのよ。遅くなるのなら、電話してほしかった」と、相手を責めることはしませんが、自分の気持ちもはっきりと伝えます。
このように、アサーティブな人は、自分の気持ち・信念などを正直にその場にふさわしい方法で表現し、同時に相手が同じように発言することを認めるのです。 アサーションには歩み寄りの精神があります。どちらか一方ではなく、お互いの気持ちをそれぞれに主張させるのです。時間はかかるかもしれませんが、お互いを大切にし合った会話が生まれます。
ご主人や奥様に、文句を言いたくなったら、一呼吸置いて、率直に自分の気持ちを伝えて、まず反応を待ちましょう。言いたいことを我慢していたら、それは自分を大切にしていないということだと気づきましょう。
参考文献 平木典子 「アサーション・トレーニング-さわやかな<自己表現>のために-」
(日本・精神技術研究所)